アメリカンの代名詞、ハーレーダビッドソン

Vツインの独特なエンジン音と大きなボディ、注目を集めるほど豪快な加速音、まさにアメリカンの王道といえるのがハーレーダビッドソンです。
ハーレーダビッドソンはアメリカでは定番となっており、オートバイ乗りなら誰しもあこがれるモデルとなっています。

日本においても、古くから輸入されてきており、映画の影響によってかなりの人気を集めるようになりました。
しかし、日本では、「オートバイといえば暴走族」「オートバイは悪いもの」という概念があり、それによって二輪免許がサイズ別になってしまい、一時は大型二輪免許は試験場で一発試験を受けなければ取れなかったこともありまりました。
ハーレーダビッドソンは昔に人輪免許を持っていた方か、限られた人間だけが乗ることが許されるものになってしまったのです。
その反動からか大型二輪免許が教習所でとれるようになってからは、非常に需要が高まり、高額なオートバイでありながらどんどん売れるようになりました。

ただ、ハーレーダビッドソンはアメリカのオートバイです。
ほとんど直線の道路を時間をかけてゆったりと走るように作られているため、日本のように路地が多く、曲がりくねった道が多い、郊外に行ってもハーレーダビッドソンが本領発揮するような道路がありません。
強いて言えば高速道路だけは何とかハーレーダビッドソンを満喫することができますが、それ以外はちょっと扱いにくくなるでしょう。

メーカー製カスタムモデルのCVO

ハーレーダビッドソンの中でとても注目されるモデルがあります。
それがCVOモデルというものです。
CVOは「Custom Vehicle Operation(カスタムビークルオペレーション)」の略語で、いわゆるハーレーダビッドソンが用意する純正カスタムパーツをたくさんつけたモデル、メーカー製カスタムモデルのことを指します。

その中の1台となるのがFLHTCUSE8 ANVというモデルで、このモデルは2013年に発売され、今でも高値で取引されています。
ANVはアニバーサリーの意味でハーレーダビッドソンの創設110周年記念を祝って特別なパーツを装着したことを表します
ツーリングモデルにたくさんの純正パーツを付け、豪華な装備と迫力のある見た目を持ち、エンジンには「スクリーミンイーグルTwinCam110」と呼ばれる1.8リッターのものが搭載されています。

ツインカムはDOHCではない

このモデルに搭載されているエンジンの名前には「ツインカム」という文字が入れられていますが、ハーレーダビッドソンのエンジンはすべてOHVですので、高性能エンジンに採用されるDOHC、ダブルオーバーヘッドカムシャフトではありません。
OHVはクランクケースの横にカムシャフトが入れられており、その動きをプッシュロッドという棒でシリンダーヘッドにあるバルブに伝えるようになっています。
ハーレーダビッドソンでいうところのツインカムとは、DOHCのことではなく、クランクケース横につけられるカムシャフトが2本あるというだけ、基本となるバルブ構造はOHVのままです。

ですので、ツインカムという名前がついているからといって高回転まで回すことができるということではありません。