漆黒の宝石とも呼ばれた名車

イタリアのバイクメーカーであるBIMOTAから発売された高級バイクとして有名なのがDB7 ORONEROです。
漆黒のボディが美しいことから宝石のようだと言われるのも納得できるほど高級感のあるマシンとして注目されました。
世界でたったの20台しか流通していない限定モデルで、日本には3台だけ入ってきたと言われています。
スペシャル仕様の高級バイクと言われる所以の特徴をいくつかご紹介します。

参考:BIMOTA DB7

とにかく軽い!

バイクの走行性能を左右することになるのが軽さです。
フレームとスイングアームをカーボンにしたことによってスタンダードモデルと比べると8キロ(乾燥重量で)も軽くなっています。
スタンダードモデルでさえ172キロという軽さを実現しているのに、更に軽くなっているということはバイクとしても素晴らしい仕上がりになっています。

その他の基本的な設計についてはスタンダードモデルのDB7とほとんど同じになっています。
ちなみにDB7 Sに関しては日本独自モデルとなっています。

ハイパワーを実現

DBシリーズはドゥカティ製のエンジンを搭載している特徴があります。
初めて1985年に登場したDB1では750F1のドゥカティ製エンジンを搭載して公道走行向けの市販車として初めてとなる純イタリア製のBIMOTAとして話題になりました。
当時は鋼管トラス構造だったのですが、その後はアルミニウム合金製になり、更にアルミニウム合金製と鋼管トラスの複合へと変化しています。

DB7にはドゥカティ1098と同じ1099ccの水冷4バルブエンジンが採用されています。
谷がないトルクの立ち上がりによって乗り心地が抜群に良いと感じられることから、ライダーを満足させること間違いなしと言われるほどです。

その他装備

サイレンサーについては車体のデザインに沿って新たに設計されたデザインが採用されています。
ハイパフォーマンスを実現するマシンですが、軽快なハンドリングを実現できるのはDB7ならではと言われるほどです。
実際にエンジン音を聞いてみると、ドゥカティのバイクとはやはり異なるものでDB7独自の高揚感をもたらしてくれる音を楽しめます。

フロントサスペンションについてはマルゾッキコルセ製が採用されていますが、日本市場向けのDB7 Sに関してはオーリンズ製が採用されています。
リアサスペンションはDB7専用として開発されているエクストリームデック製が使われています。

ダッシュシステムに搭載されている機能についてはグローブを装着したままでも操作できるように使いやすさを重視しています。
使い込むほどにライダーを楽しませてくれる機能が充実していることから、より身近な存在として活用できるマシンになります。