新システム導入により新しい境地へと入ったDucati Multistrada

日本国内でも人気の高いイタリアのバイクメーカードゥカティから販売されている最高級エンデューロが「Ducati Multistrada(ドゥカティ ムルティストラーダ)」です。

この「Multistrada(ムルティストラーダ)」という言葉はイタリア語で「多様な道」という意味を持つ言葉で、英語にすると「マルチストリート」というふうに表現されます。

名称そのままにDucati Multistradaはどんなところでも走行することができるバイクとして開発をされており、これぞエンデューロバイクという性能を遺憾なく発揮しています。

Ducati Multistradaには先行モデルとして950タイプがありましたが、1260モデルはさらにそれをアップグレードすることで誕生しました。

ここ数年、欧州地域を中心にしたバイク業界のトレンドとして大排気量のアドベンチャーツアラーが大流行しています。
ビッグアドベンチャーツアラーは日本のバイクメーカーも近年力を入れて開発を進めているジャンルであり、SUZUKIのVストローム1000やHONDAのCRF1000Lアフリカツインといった名車も存在しています。

欧州車としてはBMW R1200GSやトライアンフのタイガーエクスプローラーといった大人気のデザイン性に優れた車種もあり、まさに群雄割拠という状況です。

その中にあってムルティストラーダ1260Sの存在というのは、以前より個性的なデザインを得意としているドゥカティらしく、随所にオリジナリティを感じることができる設計となっています。

ムルティストラーダ1260Sの特徴とハイスペックな走りの楽しみ方

アドベンチャーツアラーは前述をしたようにオンロード・オフロードといった場所を問わず、どこでも自由に走行をすることができるということが魅力となっています。

オンロードを走行するときにはSSのような走行性能を、オフロードを走行するときにはモトクロスバイクのような軽快さを必要としているわけなので、バイク車両にかける期待は他のジャンルよりもかなり高いものと言えます。

ムルティストラーダでは中低速のトルクを重視して設計がされており、素早い回転とコーナリング時のハンドル操作のしやすさというところが大きな魅力です。

基本的なスペックは水冷4ストローク4バルブL型2気筒となっており、総排気量は1262ccです。
購入時に最初からパニアケースが付属してくるということも特徴になっていて、購入をしたその日からロングツーリングに出かけることができるという軽快さが魅力です。

走行時には性質の異なる4つの道路を想定した切り替えモードが用意されており、「スポーツ」「ツーリング」「アーバン」「エンデューロ」というモードから現在の路面状況に合わせてライディングモードを選べます。