ロードキングをベースに作られたクラシックバイクFLHRC

「FLHRC」は1994年に初代モデルがハーレー・ダビッドソンによって作られた「ロードキング」をベースに作られたモデルです。
見た目は重心の低いツアラータイプのクルーザーバイクとなっており、まるでヴィンテージバイクかと思うような雰囲気を残したデザインをしています。

排気量は1689ccのツインカム110エンジンというかなりの高排気量で、まさに「ロードキング」という名前をそのまま表現したかのような印象があります。

ハーレー・ダビッドソンのバイクはいずれも排気量が非常に大きく、車体のサイズも並外れていることから日本においても大型バイクの代名詞のような扱いとなっています。
しかし意外なことにその車名や愛称として「キング」という言葉を使っているのはこの「ロードキング」のみです。

そのあたりからハーレー・ダビッドソンが「ロードキング」というモデルをどのように位置づけているかということが伺えます。
ハーレー・ダビッドソンのバイクは広大なアメリカ大陸で長距離を移動するのに便利な構造をしており、ロードキングも当然ロングツーリングに必要な装備をいくつも搭載しています。

FLHRCはツーリングファミリーというカテゴリーに含まれている一方で、スタイリングにあえてクラシカルなデザインを導入しているということが特徴です。

初めてロードキングが世の中に出てきたのが1994年なので既に25年以上が経過しているということになります。
この25年の間には様々なバイクを巡る規制の強化や最新システムの開発があったはずですが、ロードキングだけは時代が止まったかのように普遍的な佇まいを見せてくれています。

パーツにこだわった購入もおすすめ

2019年のロードキングは290万円台から新車として購入をすることができます。
カラー展開はビビッドブラックをスタンダードとして、その他にモノトーンやツートン、カスタムカラーとして受注できるようになっています。

ロードキングのクラシックインジェクションにあたるFLHRCは現在では中古車としての取扱のみとなっていて、販売価格は約60万円~190万円くらいのです。

もともとカスタマイズのしやすさで人気の高いハーレー・ダビッドソンのバイクですが、特にクラシックモデルについてはカスタマイズの要望が大きく、中古市場を見てみてもかなり独自のカラーや形状をしているものを見かけることができます。

実際に車両を見てみるとほとんどの人が「思った以上に大きい」という感想を持つほどで、価格に全く遜色ない高級感を間近に感じることができるモデルです。

反面でサドルバックが本革製など水濡れに弱い性質もあるので、購入時には気をつけたいところです。