20世紀最速の市販バイク

バイクメーカーは各社がしのぎを削り合って最高速度に達することができる高性能な製品の開発を行っていますが、日本のバイクメーカーであるスズキが開発したGSX1300R Hayabusaは、1999年に発売されて最高時速312キロを記録する性能を発揮したことで20世紀最速と呼ばれる市販バイクとして一躍注目を集めました。
製品名に込められたHayabusaとは猛禽類のハヤブサに由来しており、日本向け仕様車では隼という商品名で親しまれています。
ハヤブサが時速300キロ以上で飛べる能力を秘めており、食物連鎖の中で頂点に君臨する動物であることに因んで名付けられたそうです。

現在市販されている2014年仕様で、平成26年より施行された騒音規制が海外で流通している車種と同等になったことから欧州仕様車と同じ性能の仕様で正規発売されています。
今回は2014年2月に発売された日本市場向けの隼についてご紹介します。

特徴

隼は圧倒的な存在感があり、公道を走行させていると多くの人が注目するような独自の世界観を楽しむことができます。
バイクが好きな人ならすぐに隼だとわかるようなスタイリングで、機能性を重視しながらも追求して考えぬかれたデザインが採用されています。
独特なスタイリングは高性能を発揮できるように空力特性を追求したことで誕生したものです。

走行性能は最高出力197PS、最高トルク1555N.mを発揮しており、扱いやすさを追求しながらも高速走行を発揮出来る実力を秘めています。
チタンバルブを採用したことで正確にバルブコントロールができるようになったことでロスを軽減できました。
また、アルミ鍛造ピストンを採用したことで耐久性をアップしてフリクションロスを低減するようにしています。

フロントブレーキはブレンボ社製が採用されており、モノブロックキャリパーは軽量、高剛性を実現させています。
ABSシステムも装備しており、急ブレーキをかけた際には安全に車体を停止させることができるようになっています。

ETC車載器が標準装備されており、メーターパネルの中にあるインジケータで確認できるようになっています。
メーターパネルにはスピードメーターとタコメーター、燃料計、水温計がアナログ表示されていて認識しやすく工夫されています。
マスコットキーにはICチップが内蔵されており、瞬間的にIDコードを認識することでイモビライザーが作動して盗難防止に役立てることができます。

S-DMSと呼ばれているシステムは走行モードを切り替えることができます。
ライダーの好みに応じて適切な走行ができるようになり、例えば高速道路を走行している時や市街地で渋滞している場所を走行している際などには随時切り替えることで快適に走行できます。