YAMAHA最大級となるデュアルパーパスモデルの「スーパーテネレ」

海外からの評価が高いYAMAHAの大型バイクですが、中でも注目なのがXT1200ZことSUPER TENERE(スーパーテネレ)です。

こちらは初代モデルは1989年とかなり早い時期から発売をしてきたモデルですが、維持時期は市販を中止するということもありつつ2014年からニューモデルとして復活を果たしています。

ちょっと覚えにくい感じのあるスーパーテネレですが、この「テネレ」という言葉はかつてパリ・ダカールラリーに参戦したときに通過をした「テネレ砂漠」に由来しています。
世界各国のバイクメーカーもパリ・ダカールラリーは非常に重要視している大きな大会ですが、YAMAHAはXT500で第一回、第二回大会を優勝しています。

その時のカスタマイズを市販品として落とし込んだのが「スーパーテネレ」で、テネレという名称を使用しているところに本格的なバイクを目指したという意気込みを感じることができます。
パリ・ダカールラリー同様に大陸を横断するときに使用をすることができるバイクというコンセプトで開発をされており、実際にロングツーリング時に他のバイクにはない快適さが得られます。

中でも特徴的なのは操縦安定性を重視したエンジン性能で、吸入空気量を調整するためのYCC-T(Yamaha Chip Controlled Throttle)というシステムが採用されています。
このコントロールによりどんな路面でも自由に走行をすることができるという特徴があります。

コントロールは自分で選択をすることができ、オンロードなどの舗装路面ではスポーツバイクのような走行ができる「S」モードを、市街地などを走行するときに滑らかな扱いができる「T」モードとを切り替えます。

安全性能としてはABSや前後連動ブレーキシステムUBSが搭載されているので、大型車両にありがちな取扱の悪さをカバーしてくれます。

スタイリッシュな外見にも注目して選びたい車両

YAMAHAのバイクは以前より高いデザイン性のものが多いことが特徴になっていますが、このスーパーテネレもトップクラスに優れた外観をしています。

先にも説明したようにYAMAHAが「テネレ」という言葉を使用することには大きな意味があり、性能面でかなりのこだわりを感じることができます。
バイクに詳しい人であれば「ここまでするか」と思えるような装備が惜しげもなく積み込まれているので、最高級のエンデューロバイクが欲しいという人に大変おすすめのモデルです。

実際に走行してみると長時間のライディングでの疲労感が圧倒的に少なく、それでいて低燃費という現代的な性能も備えていることがわかります。

近未来的なメーター部分など細かい部分の満足度も高く、メンテナンスもしやすい構造をしていることから長く多くの場所に乗りたいライダー向けと言えます。