史上初の二輪車
自動車にあまり詳しくない人でも、アストンマーティンの名前は聞いたことがあるという人も多いでしょう。
イギリスを代表する高級スポーツカーメーカーです。
そのアストンマーティンが初めて手掛けた二輪車が、今回紹介するAMB001です。
2019年に開催されたミラノモーターサイクルショーで初公開されました。
こちらのバイクはアストンマーティン独力ではなく、ブラフスーペリアと共同開発しました。
ブラフスーペリアはイギリスのオートバイメーカーで、その高品質さから「バイク界のロールスロイス」と呼ばれるほどです。
1940年代から二輪車の生産から撤退していたのですが、2013年にブラフスーペリアを復活させました。
このブラフスーペリアと提携して開発したのがAMB001で当初はサーキットに特化したモデルという位置づけです。
このため、100台の限定生産となる模様です。
軽量化に成功
AMB001はアストンマーティンの新しいモデルからインスピレーションを得て制作されました。
例えばスターリンググリーンとライムエッセンスはアストンマーティンレーシングのシンボリックなカラーリングです。
パーツの素材にもこだわりが見られます。
カーボンファイバーやチタン、ビレットアルミといわれる軽量パーツを積極的に採用しました。
その結果、乾燥重量は180kgに仕上げることに成功しました。
同じクラスの中では、トップクラスの軽量化ができたわけです。
フロントカウルのところには、エアロウィングが採用されています。
ダウンフォースを増やす試みです。
ターボエンジンが搭載
AMB001にはV2のターボエンジンが搭載されています。
排気量は997ccで最大出力は180hpを記録しています。
さらにインタークーラーを搭載することで、エンジン出力の効率が高められています。
最新鋭のターボで従来エンジンで問題になっていたターボラグが少ないのが魅力です。
トランスミッションは6速です。
そこにAPTCを組み合わせる方式です。
ブレーキについてはレーシングブレーキを取り扱ってきた専門家の下で開発されました。
このため制動力に優れ、しっかりとバイクを止めることができると言います。
AMB001の気になる価格は?
AMB001はほかにも随所にこだわりが見られます。
例えばシートには、オックスフォードタンレザーが採用されました。
しかもハンドメイドで丁寧な作りが評判です。
こちらはハンドルバーのグリップと共通のイメージになっています。
AMB001は100台をハンドメイドにて生産する計画になっています。
気になる価格は10万8000ユーロと想定されています。
日本円にすると、だいたい1300万円くらいになるでしょう。