復活した名門
バイク好きであればMVアグスタの名前を聞いたことがあるという人も多いでしょう。
第二次大戦以前に創業したMVアグスタは、戦後いろいろな国際レース大会で実績を積み重ねました。
しかし1977年に当時の親会社の意向もあって、オートバイ部門は解散させられました。
ところが1992年にカジバが資本参加すると、そのブランドは復活しました。
その後1997年のミラノショーでF4がはじめてお披露目されました。
1999年には世界限定300台・日本限定25台ということで、F4で発売されたのです。
イタリア車ならではの見た目
MVアグスタのF4の特徴として、その見た目の良さがあります。
プロアームを採用するなど、スタイリングに高いこだわりが感じられます。
ハイスペックのスーパースポーツを望んでいるけれども、ほかにはないバイクが欲しいと思っている人におすすめです。
しかも軽量ボディで取り回しのしやすいバイクである点も魅力の一つです。
エントリーグレードであれば、乾燥重量が191kgです。
このクラスでは、かなりの軽量であると言えます。
MVアグスタのF4は走る宝石と呼ばれることもあります。
その見た目の美しさ、スタイリッシュさはイタリア車ならではと言えるでしょう。
じゃじゃ馬でも安定走行
F4を見ると上位モデルになると、エンジンパワーもなかなかのものです。
本国仕様で馬力は200オーバーになります。
このように言われるとパワフルだけれども、運転するのが難しいのではないかと思うかもしれません。
しかしこちらのバイクには、足回りに電子制御技術をふんだんと使っています。
これらの力で、比較的どのような道路でも安定した走行が可能だと言います。
じゃじゃ馬の暴れっぷりを見事なまでにカバーできているわけです。
スロットル操作で転倒することもまずないでしょう。
しかしひとたび操縦ミスで転倒すると、海外からパーツを取り寄せないといけません。
すると修理費用もそれなりにかかってしまうので注意も必要です。
気になる価格について
MVアグスタのF4の価格を見てみると、新車価格で229万5000円でした。
F4は中古車市場でも活発に売買されています。
2010年式の中古車価格を見てみると、だいたい100万円前後で取引されているようです。
F4シリーズの中には、いろいろなモデルが販売されています。
希少価値のあるモデルであれば、高値のつく可能性も十分期待できます。
例えば2002年に発売されたF4 750 Sennaというモデルがあります。
F1ドライバーでレース中非業の死を遂げたアイルトン・セナのメモリアルモデルです。
300台限定で販売されたものなのでプレミアのつく可能性は高いです。