最上級スポーツクーペ

アストン・マーティンが手掛ける最高級スポーツクーペとして有名なのがDBSです。
DBSは元々1967年から1972年にかけて販売されていたものと、2007年から2012年にかけて発売されたものがあります。
旧モデルは通常モデルとV8モデル、ヴァンテージモデルが発売されており、総生産台数は790台を記録しました。

2007年にフランクフルトで発表された新車種はマグネシウム合金とカーボン繊維、アルミニウムシャシーを採用しており、特にカーボンの使用についてはアストン・マーティンの中でもここまで広範囲に採用されるのは初めてとなりました。
従来素材と比較して約30キロ軽量化に成功したことも大きな特徴になっています。

参考:アストン・マーティンの最上級スポーツ・クーペ、新型DBSに仏カオールで乗る。

世界で最も美しいと言われるクーペ

アストン・マーティンのDBSは世界各国のメーカーから発売されているクーペの中でも一番美しいと言われるほど品格のある外観が大きな魅力と言えます。
ヴァンクウィッシュの後継となる車種ですが、ライバル会社から発売されている車種とは異なる風合いを感じさせてくれる特徴があります。
タキシードを着たタフガイをイメージして開発されたというエピソードからもわかるように、エレガントな雰囲気が魅力と言えます。

インテリアはアルミとハンドステッチのレザーがあしらわれた落ち着いた印象を受ける内装になっています。
エンジンキーは高級宝石店で購入したかと思えるようなサファイアクリスタルがあしらわれたもので、これをセンターコンソールに差し込むと始動出来る仕組みになっています。
世界各国の自動車メーカーでデザインを手がけている人達に、ここまでの仕上がりは真似することができないと言わしめたほどの実力を秘めています。
丁寧に熟練の職人が仕上げることで車が完成するようになっていることから、他では真似することができないのも当然と言えるでしょう。

6リッターエンジンのV12DOHCが採用されており、発売された当初は6段マニュアルだけでしたがDB9と同様に6段オートマチックが採用されたタッチトロニックⅡや、オープンボディのヴァンキッシュが発売されています。
エンジンを始動させると品格のある外観とはかけ離れたような雷のような始動音がするような気がしますが、車内にいるととても心地よい音に聞こえてくるようです。

ライバルとしてよく比較されるフェラーリ599との違いは、安定性のあるスポーツカーという印象を受ける点です。
フェラーリ599の場合はどちらかと言えば尖った印象を受ける走りを実現してくれますが、DBSについては安定した走りを実感できるという違いがあります。
どちらも好みがあるため一概には言えませんが、大人のスポーツカーとして楽しめるのはDBSだといえるでしょう。