希少価値の高い高級車

世界の名だたる高級車メーカーの代表的な存在として知られているのがフェラーリです。
フェラーリはこれまでにも数々の名車を発売してきた功績があり、世界中で愛用している方が多くて憧れの存在になっています。
サーキット走行専用車の599XXは、2009年から2012年に販売されましたが、世界でたったの30台しか存在していないと言われている、希少価値の高い超高級車として知られています。

参考:フェラーリ・599XX

599XXの特徴とは

599GTBフィオラノが基本になって開発された599XXが初めて登場したのは2009年のことです。
2009年に日本で行われたフェラーリ・フェスティバル・ジャパンでは、ごく一部の限られたオーナーにだけ公開されていた経緯があります。
更に2011年には599XXエボリューション・パッケージが一般にも公開され、2012年のフェラーリ・レーシング・デイズ・鈴鹿で世界に先駆けて公開走行されています。

とにかく軽量化を目指して開発されており、ルーフやダッシュボードパネル、センターコンソールパネル、ドアミラーなどをカーボン製にしています。
メーター類を全てデジタル式にされています。
カーボン素材を使用することによって軽量化に成功するとともに、剛性にも優れています。
ボディにはアルミ製のスペースフレーム構造を基本にしています。
エンジンは5999cc、65度V型12気筒DOHCエンジンになっています。
開発当時の最新性能を全て結集させたと言っても過言ではない性能を誇っています。

ドイツのニュルブルクリンクにあるコースで実施されたタイムアタックでは、7分を切るという好タイムを記録しました。
市販車ベースになっているレース専用車としては7分を切ることはなかったので、非常に優れた高級車であることを世界に知らしめました。
フェラーリのエンジニアが知識と技術力を発揮させて実現させたタイムだと言えます。

なかなか市場に出回らない車種

599XXはレース専用車であることから、なかなか中古車市場に出回るようなものではありませんが、稀に中古車として売り出されたというニュースを耳にすることもあります。
以前、中古車として売りに出された時のお値段は、なんと1億5千万円というプレミア価格となっていました。
また、599XXをベースにして作られた599XX EVOは、フェラーリがイタリアで2012年に発生した大地震の被災者支援を目的として実施したオークションに出品されています。
落札した人物はIT業界では知らない人がいないグーグル社の副社長で、落札価格は140万ユーロ・日本円で約1億4千万円だったそうです。
超高額な値段で落札されたことでも有名になりました。