F1ドライバーによって設立された マクラーレン

「マクラーレン」という名称を聞いたとき、おそらく80~90年台に青春を送った世代の人ならF1ドライバーの名称を思い浮かべるのではないかと思います。

現在は四輪車のブランドとして使用をされている「マクラーレン」という言葉はまさにかつF1レーサーとして活躍をしたブルース・マクラーレン氏からつけられたものです。
もう少し細かく説明をすると、「マクラーレン」というのはブルース・マクラーレンによって設立されたレーシングコンストラクターを指しています。

レーシングコンストラクターというのはオリジナルマシンを作成してグランプリに参加をするチームのことを言います。
厳密に言うと「チーム」とはまた違うのですが、広い意味で一つのチームとして見ていくことができます。

そんなレーシングコンストラクターが作り出す車種はときに一般向けの車両として販売をされることもしばしばあります。
「マクラーレン650S」というのはまさにそうしたマクラーレンというコンストラクターから誕生したスーパーカーの一つです。

この車種のベースとなっているのは「マクラーレンMP4-12C」というもので、こちらが量産されるようになってから650Sという車種が登場しました。
もともとの12Cの上位車種として、基本的なパーツは12Cのものを使いつつも細かなラグジュアリー面でランクアップをしています。

スーパーカーとしてのすべての要素を備えている車

レーシング用車両を起源としていることもあり、マクラーレン650Sの走破性は一般向けの車両とかなり異なっています。
公式より発表されている性能によると、0~100km/hまで加速するまでの時間はわずか3秒、0~400mまでの所要時間は10.5秒、最高時速は333km/hとなっています。

このスペックはエンジン性能を極限にまで突き詰めたマクラーレンとしての自動車としてさらに最高の動力性能と言ってもよいものです。

車種としてはクーペとスパイダーという二車種で展開をしており、いずれも電子制御により運転モードを切り替えることができます。

スーパーカーといえば日本でも有名なフェラーリやランボルギーニといったものがありますが、マクラーレンもスーパーカー好きにとってはまさにぴったりな性能をすべて備えている車種となっています。

以前までのMP-12Cでは「スーパーカーとしての刺激が今ひとつ」といった評判を受けることもありましたが、650Sにモデルチェンジをしたことによりさらに刺激的なスーパーカーになることができました。
インテリア面ではレース仕様そのままのステアリング・ホイールを始めとし、本格的なギアシフトシステムなど細かい部分にも高級感を感じさせる作りをしています。