英国発のオフロード・SUV専門メーカーであるランドローバー

レンジローバーは英国に本社を置く自動車メーカーのランドローバー(Land Rover)によるフラッグシップモデルの四輪車のことです。

まずランドローバーという会社について簡単に説明をしていくと、そのルーツは1948年にまでさかのぼります。
当時は第二次世界大戦が終了して間もない時期であり戦後復興を各国で必死に進めている時代だったわけですが、そこで荒廃した土地でも走破をしていくことができる4WDのランドローバーを開発するにいたりました。

ローバー社はもともとはミシン工場から始まったメーカーでしたが、ランドローバーという本格的な自動車を開発するにあたりアメリカ製のジープを手本にしました。

当初ローバー社が販売する自動車のことを「ランドローバー」という名称で呼んでいたのですが、のちの1970年からはそれまでのランドローバーにラグジュアリーさを加えた高級車である「レンジローバー」という新しいブランドを確立しました。

正式に「ランドローバー社」という名称になったのは1978年からのことで、以降は高級SUV専門メーカーという位置づけで現在まで数多くの車両を取り扱ってきています。

ちなみに経営権についてはBMW、フォードといった会社を経由して2008年から現在まではインドのタタ・モーターズの傘下としてブランドを維持しているというのが現状です。

ランドローバー社がリリースしているSUVは大きく三種類で、「レンジローバー」の他「ディスカバリー」と「ディフェンダー」となっています。
この3つにはそれぞれキャッチフレーズとして個性が付与されており、レンジローバーは「Refinement(洗練性)」、ディスカバリーは「Versatility(多用途性)」、ディフェンダーは「Durability(頑強性)」となります。

ランドローバーとレンジローバーは名称が似ているので良く混同されますが、「ランドローバー」は社名のことであり「レンジローバー」はランドローバーによって展開されている車種ブランドの一つです。

フランスのルーブル美術館に展示されているモデル

レンジローバーは高級車として世界中で知られていますが、かつてはパリ・ダカールラリーを走行した車両であり初代王者となったという輝かしい実績があります。
その功績を称えるということと、車両の持つ美術的価値によりフランスのルーブル美術館には初代のレンジローバーが展示されています。

レンジローバーの中でも最も有名なのがレンジローバー イヴォークで、5ドアSUVという普段の生活でも非常に使いやすいモデリングです。

現在ではどちらかというと高級車としてのイメージが強くなっていますが、SUV車ということもありオフロード性能は高く過酷な地形であっても順応をすることができる頑強さも兼ね備えています。