ロールス・ロイス史上で最もパワフルな車種「レイス」

日本においても高級車の代名詞的な認知度を得ているロールス・ロイスですが、その中でも独特のデザインをしているとして人気があるのが「レイス」です。

まず先にロールス・ロイス(Rolls-Royce Limited)という会社について説明をすると、発祥はイギリスで1906年3月に設立をされた会社です。
もともと一つの会社として運営をされていたものがのちに2つの企業として分割されて今に至っているのですが、私達が普段の生活で見聞きする「ロールス・ロイス」というブランドの自動車メーカーは1998年に設立されたBMWによって設立されたものを言います。

なおもう一つのロールス・ロイスは1973年に設立された航空機や船舶の動力やエネルギー関連製品を取り扱うメーカーのことで、こちらでは基本的に自動車は取り扱っていません。

自動車を取り扱う「ロールス・ロイス・モーターカーズ」という会社はBMWによってブランドのみを引き受けたことになりますが、製造はBMW本社のあるドイツではなくかつての伝統を重視するという意味でイギリス・グッドウッド工場で行っています。

ロールス・ロイスの自動車のシンボルと言えばボンネット部分についているオーナメントである「スピリット・オブ・エクスタシー」です。
これはパルテノン神殿の柱をモチーフにして作られたものということで、大きく翼を広げた像はまさにロールス・ロイスという高級ブランドを象徴する存在となっています。

ロールス・ロイスは以前より「ファントム」と「ゴースト」という2つのラインナップでモデルを展開してきていました。
高級車としてより高く評価をされているのが「ファントム」で、こちらはオーナーは後部座席に座るということを前提に設計されています。

一方の「ゴースト」はオーナーも運転をするということを考えて作られており、サイズ的にはゴーストの方がやや小さく価格も約2000万円違いがあります。

そんなロールス・ロイスの新たなラインナップとして加えられることになったのが「レイス」です。
レイスはゴーストのクーペモデルとして作られたもので、ファストバックスタイルを取り入れているということが最大の特徴になっています。

価格的にはファントムよりも低く設定されているものの、価格は3000万円を越えておりまさに高級車と呼ぶにふさわしいモデルでしょう。

クーペとしては大型の設計

レイスはロールス・ロイスのクーペモデルというふうに書きましたが、他社モデルのクーペと比較すると大きめに作られているということが特徴になっています。

車内は4人が乗れるようになっており、屋根からテールまでなだらかに続くファストバックスタイルにより天井の広さを感じることができます。