英国王室御用達ブランド

高級車の中でも知らない人はいないと言えるほど世界的に有名なのがロールス・ロイスです。
ロールス・ロイスは元々イギリスで自動車や航空機向けのエンジンを製作する会社として今から約100年前に誕生しましたが、1971年に経営破綻したことで国有化された歴史があります。
その後1973年に再び民営化され、1992年にはBMWの提携を受けつつかつての伝統を受け継ぐ形で新しい自動車会社となりました。

高級車の代名詞的存在で、イギリス王室では御用達の自動メーカーとして有名です。
Best car in the worldというキャッチフレーズに相応しい、高品質な車をこれまでにたくさん製造しています。
ここではロールス・ロイスの代名詞的存在でもあるファントムについてご紹介します。

参考:ロールス・ロイス・ファントム

歴史のある高級車

元祖ロールス・ロイスともいえる時代の1929年から1991年にはファントムⅠからⅥまでⅥ世代の種類が製造されていました。
当時から高級サルーンとして有名で、庶民には手の届かないような価格でした。
ドイツの自動車メーカーであるBMWが設立したロールス・ロイス・モーターカーズの時代になり2003年から新たなファントムが誕生しています。
新しいロールス・ロイスになってから最初に発売されたのがファントムであることからも、同社を代表するような車種であることがわかります。

ファントムの大きな特徴と言えるのが、パルテノン神殿がモデルとなって作られたデザインです。
大型ラジエーターグリルを中心として、他の車種には見られないような特徴的なデザインをしています。
コーチドアと呼ばれている観音開き型のドアが採用されているのも特徴といえます。
モデルはホイールベースが短いSWBと、ホイールベース延長型のEWBがあります。

SWBは乗車定員がインディヴィジュアルシートは4名でラウンジシートは5名になります。
ホイールベースは3570ミリで、総排気量は6749ccになります。
トランスミッションは6速ATで電子制御タイプになっています。
価格や約4700万円台(税別)から設定されています。

EWBの乗車定員は4名で、ホイールベースは3820ミリとSWBと比較すると約25センチ長くなっています。
総排気量はSWBと同じですが、価格は約5480万円台(税別)からの設定になります。

高級車の代名詞とされる車なので、高級感を求める顧客が多く訪れるホテルでも使用されることが多いです。
特に香港にあるザ・ペニンシュラ香港が所有しているファントムは14台もあり、企業としては世界で最も多く所有していると言われています。
ファントムを所有している高級ホテルは顧客からの評判も高く、これまでに世界中から訪れるお客様をお出迎えしています。