デンマークのスポーツカー

デンマークのゼンヴォ・オートモーティが製造と販売を手がけているスポーツカーとして知られているのがZenvo ST1です。
デンマークで初めて誕生したスポーツカーとして話題になり、まだ知名度が高いとは言えませんが、高性能を誇り価格も高額であることから一躍注目されることになりました。
イギリスで発売された価格は66万ポンドなので、日本円に換算すると1億円以上という価格設定になっていることから、無名メーカーなのに随分強気な価格だという印象を受けた方も多いはずです。
しかし、性能を確認してみると1億円という価格設定にも納得できるはずです。

斬新なデザインと高性能

Zenvo ST1の外観は他メーカーのスーパーカーと比較してもかなり斬新なデザインと言えます。
台形などをモチーフにした不規則な形を組み合わせたようなデザインが採用されており、個性的な印象を受けます。
1100万馬力オーバーというパワフルな性能を誇り、最大出力1104ps、最大トルク145.8kgmになっています。
トランスミッションは6速MTかパドルシフト7速を採用しています。

停止している状態から時速100キロに達するまでにはたったの3秒という実力を誇ります。
これはドイツの自動車メーカーであるグンペルトが製造しているアポロや、スウェーデンのメーカーであるケーニッグゼグが手掛けるアゲーラRに匹敵する数字を記録しています。
最高速度についてはリミッターが作動した時でも時速375キロを誇り、世界各国のメーカーが開発するスーパーカーの中でもトップクラスに入る実力があります。
ボディはカーボンでシャーシがアルミニウムとスチールの混合で作られ軽量化を図っています。

突然発火する事例が発生

デンマークが世界に誇るスーパーカーとして華々しく登場したST1ですが、パレードラップ中に突然発火するという騒ぎが起こりました。
デンマークのコペンハーゲンで行われていたヒストリックグランプリのラレードラップをしている際に突然火を噴いてドライバーが慌てて脱出する事態になったのです。
この車両についてはテスト車両であったこと、車両の下から火災が発生している様子から恐らく燃料系トラブルが発生したのではないかとの見解がありました。

この前にも炎上した騒ぎが発生しており、この時は長時間ドリフトをしたことでクラッチが焼けてしまい1時間で50リットルもガソリンを消費するほどのテストを行ったため発火したのではないかとの見解でした。
冷却系に何か問題があるのではないかと指摘されていますが、メーカーとしては問題ないとの見解を崩していないようです。
実際に公道を走行している際に同様の炎上騒ぎに発展すると危険ですが、スーパーカーは自然発火するものだから問題ないと考える方も多いようです。