手間なしなのは中古車を買うこと

高級輸入車を安く手に入れたいのであれば、一番手っ取り早いのは中古車を購入するということです。
中古車は国産、輸入車問わず新車より安く手に入れることができますので、新車でなくてもいいという方であれば、ディーラーではなく、中古車販売店に足を運ぶといいかもしれません。

しかし、中古車というのは早い話、他人のお古を買うことになるわけで、極端な言い方をすれば、完璧な状態で手にすることはできません。

輸入中古車を買う・・・状態によるリスク

中古車で輸入車を購入するためにはそれ相当のリスクを理解しておかなければなりません。
特に国籍によって品質のばらつきがある輸入車ではその国籍ごとのリスクも覚悟する必要があるでしょう。

まず中古車の一般的なリスクですが、前のオーナーがどういった方か知る由もありませんので、どういった使われ方をされていたのかもわかりません。
例えば、自宅の屋根付きガレージに大事に保管されていた車と月極駐車場の止められていた車では外装周りや錆の発生、電気系のトラブルの出方が全く違います。

それから月に数百キロしか乗らなかった場合と通勤などに使って毎日のように何十キロも走り、月で2000キロ以上乗るような場合とでは、エンジンやトランスミッションの内部構造の摩耗、消耗品の劣化などの度合いが全く違います。
要するに同じモデル、同じ年式、同じ走行距離だとしても1台、1台状態が全く違うということなのです。
偶然にも良い状態のものに出くわせばラッキーかもしれませんが、台数が少ないモデルを購入しようとしている場合では、最悪の状態のものしか売られていないということもありますので、車を見る目が必要になります。

輸入中古車を買う・・・国籍によるリスク

日本にはいろいろなところから車が輸入されてきます。
アメリカ、ドイツ、イタリア、フランス、イギリスなどなど、それぞれ国によって車に対する考え方が大きく違うため、もともとの車の作りも違いがあり、それによって弱い部分にも違いが出ることがあります。

例えば、アメリカの車、アメリカでは車を生活の一部として使う傾向が日本よりも強く、そして遠距離を移動することが多いため、耐久性は比較的高く作られています。
しかし、人間の考え方が実用重視で細かいところを気にしないという傾向があり、車の組み立てや部品の製造に関してもやや大雑把であるところが見受けられます。
それによって中古車として販売されるぐらいの月日が経った頃には部品同士の取り付けが甘くなったり、制度の悪さから雨漏りなどが発生することがあります。

それからイタリアの車ですが、こちらは日本と気候風土全く違い、乾燥した気候中で使うために作られているものですので、雨に対してめっぽう弱く、ルーフからの雨漏り、湿気による電気系の故障などがよく出ます。
ドイツの車は、エンジン漏れは当たり前、漏れたらその分継ぎ足して走ればいいという考え方でエンジンが作られているので、十中八九エンジンオイル漏れで悩むことになるでしょう。

これらのことは例え新車であっても出ることが多いのですが、すでに何千キロ、何万キロと乗られている中古車の方が断然出るリスクが高くなります。

安く買うために中古車を狙うのはいいですが、こういったことをきちんと理解してから買った方がいいでしょう。