輸入車はどうして高いのか

国産車ではなく、あえて輸入車を買おうとする場合、どうしても車両価格の高さが目につきます。
例えば、日本で中型大衆車を買おうとするのであれば、贅沢なメーカーオプションを付けても300万円もあれば十分買えます。
しかし、同じクラスの輸入車を買おうとなると、車体だけでも500万円以上もしてしまいます。

輸入車がこれだけ高くなる理由は簡単、輸送費がかかるからです。
自動車は大きくて重たいものですので、飛行機で荷物として輸送することは基本的にはしません。
そこで船便を使い、何十台、何百台といった単位でまとめて輸送し、運賃をできるだけ安く抑えようとしていても、ドイツで1か月以上、アメリカで25日以上の時間がかかる距離を輸送するわけですからどうしても高い輸送費がかかってしまうのです。
それを充当するために車両価格に上乗せするのです。

車によっては現地で100万円で買うことができるものが日本では200万円もの価格を付けることもあるそうです。
とはいってもどうしても輸入車が欲しいのであれば、それを理解した形で高いお金を払って買うことになりますが、できれば少しでも出費を抑えたいと思うのは人に常です。
そこで、ランクを落として下位クラスの車種に乗るというのはいかがでしょうか。

車種のランクを下げる

輸入車にしても国産車にしても車格が高ければ高いほど車両価格も高くなる性質を持ちます。
国産車では軽自動車とコンパクトカーといった逆転現象が起こっているものもありますが、一般的には高級セダンより大衆車の方が安く、大衆車よりコンパクトカーの方が安くなるといった形になります。

輸入車でも全く同じですので、費用を抑えたい方は欲しいと思っているモデルの一つ下のクラスを買ってはいかがでしょうか。
分かりやすいところでBMWで例を挙げると、7シリーズではなく5シリーズを、5シリーズではなく3シリーズを、6シリーズではなく4シリーズをといった形で似たような車で1つ下のクラスを選ぶとそれだけで50万円から200万円ぐらい安く済ますことができるでしょう。

グレード・モデルを下げる

もう一つの方法が同じ車種内でグレードやモデルを下げるという手段です。
国産車では同じ車種内でグレードが違っても、快適装備やちょっとしたアクセサリー的なものがあるか、ないかでグレードが構成されているため、仮に最上級グレードから一つ下の標準グレードに格下げして買ったとしても、金額的に10万円から50万円ぐらいの差額しか生まれませんが、輸入車のほとんどでは、同じ車種でエンジン排気量が違う、エンジンが違う、トランスミッションが違うといったように大きな差が付けられていることが多くなっています。

例えば、BMWの3シリーズをいうと、1.5リッターエンジンを搭載した318iから3リッターエンジンを搭載した340iまであり、400万円以上の差額が生まれているのです。
400万円といったらもう一台車が買えてしまう金額です。
同じ車体、同じデザインでも中身によってこれだけの差額が生まれるわけですので、どうしてもそのグレードでなければならないというのであれば仕方ありませんが、その差額を活かして安く買うこともできます。