ライバルに対抗するために投入

カワサキではゼファーという大ヒットシリーズを手がけました。
幅広いモデルをラインナップさせることで、ネイキッドスポーツというジャンルを確立させるエポックメイキング的車種でした。

しかしライバルメーカーもいろいろな車種をラインナップさせました。
特に250ccネイキッドでは、ライバルメーカーに後れを取った感がありました。
そのような劣勢を返すために投入されたのが、バリオスでした。

ゼファーとは全く異なる方向性

バリオスの特徴はゼファーとは全く異なる方向性で作られている点です。
その結果、ゼファーとは異なるバイクに仕上がりました。

ゼファーというとどちらかというとクラシカルなスタイルを特徴にしていました。
一方バリオスは、中低速重視のバイクに仕上げています。
ツーリングのほかにも普段の街乗りにも対応したスタイルです。

スチール製のダブルグレードルフレームでカウルを使っていないのはゼファーと共通するところです。
しかしゼファーとは違って、バリオスはどこかシャープなイメージに仕上がっています。

リアサスペンションについても、モダンなテイストをふんだんに使っています。
このように見た目で、ゼファーとの差別化を図りました。

独特なサウンドを発するエンジン

バリオスの特徴として、走行性能重視している点も見逃せません。
特にエンジンは高回転までカバーできています。
そして高回転域に達すると独特の甲高いサウンドを発します。
運転していて楽しいと感じられるバイクです。

初代のモデルはエンジンパワーの規制が入る前でした。
このため、45馬力のエンジンスペックでした。
実に1万8000回転まで行きますので、吹け上がりの良さは4気筒エンジンの醍醐味を堪能できます。

ツーリングだけでなく、街乗りにおける乗りやすさも重視しています。
ですから日常乗りから趣味を楽しむまで、幅広い用途で活用できます。
このため、中古車マーケットでも高い人気を誇っているのでしょう。

新車購入時よりも高額買取される可能性も

バリオスは中古車市場でも人気で、状態が良ければ高値で売買される可能性も十分期待できます。
新車価格は50万円程度でしたが、買取価格の実績をネットで調べてみると60万円を超える価格で売却されている事例がいくつも見られます。

やはり乗りやすく、幅広い層に人気なので高値を付けてもすぐに中古車として売り出せるのが大きな理由でしょう。
K-TRICを採用することで街中で運転する際にもストレスを感じることはあまりありません。
また高回転域のエンジンサウンドの良さも相まって、爽快なフィーリングで走りを楽しめるのも中古市場で人気を集めている要因の一つです。

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