幻の名車が蘇った!

映画の「バットマン」という作品は、一度は見た経験があるという方がたくさんいるほど有名です。
初めて実写版の映画が制作されたのは1943年のことで、当時は敵国だった日本人が適役として登場するのが印象的な作品に仕上がっています。
その後、何度も続編が作成されて大ヒットを記録した映画シリーズとして知られています。

実は、バットマンは映画だけでなくテレビドラマやアニメでもヒットしていますが、元々はコミック作品が原作になっています。
1940年から創刊されている大ヒットシリーズで、アメリカでは知らない人はいないと言っても過言ではない超人気コミックです。

バットマンといえば、忘れてはいけないのがバットモービルです。
「今度の作品にはどんなバットモービルが登場するのか」とワクワクしながら待ちわびているファンも多いほど、バットモービルへの期待度は非常に高くなっています。
これまでにも数多くのバットモービルが登場していましたが、長年幻の存在とされていたのが初代バットモービルです。
ずっと行方知れずだった初代は、なんと原野に放置されて荒れ果てた状態で発見されていました。

参考:42年間忘れ捨てられていた初代バットモービルがオークションに。美しく修復された車は芸術品

初代バットモービルの華麗な復活

非常に貴重な存在とされていた初代バットモービルは、元々はコミックスを販売していたDCコミックスの公式ライセンスを受けている正真正銘の初代バットモービルと言われています。
当時は販促用として作られたもので、オールズモビル88がベースになっていました。
バットマンのファンだったデザイナーが制作を手がけた作品で、クオリティの高いバットモービルとして完成していました。
当初の販促としての役割を終えてから所有者が売却をして以降、存在がわからなくなっていました。
発見された時には野ざらしの状態で何十年も放置されていたため、塗装も剥がれ落ちて無残な状態になっていましたが、素晴らしい修復技術のおかげで当時の面影を見事に再現して修復され、華麗な復活を遂げました。
キレイに修復された後は、オークションに出品されて新しいオーナーの元へと渡ることになりました。
出品された時のスタート価格は9万ドルで、50万ドル前後で落札されると見込まれています。

もう一つの初代バットモービル

もう一つの初代バットモービルとされているのが、テレビドラマ用として制作されたものです。
1955年製のリンカーン・フューチュラがベース車として採用されていたもので、ドラマや映画にも実際に登場していました。
こちらもオークションに出品されていましたが、落札価格はなんと462万ドル・日本円で約4億円でした。
超高級車となったバットモービルは、アメリカのビジネスマンの方が落札したそうです。