レースで優勝した名車として名高い、フェラーリ375プラス

高級車の1つとして知られるフェラーリのスーパーモデルとして名高いのが、フェラーリ375プラスです。
こちらは1954年型フェラーリとして誕生し、元は、世界スポーツカー選手権の為に製作をされたモデルとして知られています。

ルマン24時間耐久レースにおいて、フェラーリに初優勝をもたらすなど、企業にもチームにも大きく貢献。
その美しき洗練された走りから知名度をあげ、現在に残るまで、その名を轟かせる事とかったのです。

そんな有名スポーツカーですが、歴史有るクラシックカーとしての1面も持ち合わせており、そのスタイルを見るだけで心ときめく、喉から手が出る程欲しいというファンも少なくありません。
その結果、グッドウッドフェスティバル・オブスピードで行われたオークションにおいて登場した際、日本円にして18億7千万円もの値がつけられました。

その売上金額は、当時のオークション全体の売り上げの半分を占めており、オークション提示商品の全ての中でも、最高の落札額を記録。
このオークションそのものも、名車と同じく歴史に名を刻むこととなり、人気が留まる所を知らないと言えるでしょう。

あまりの人気の高さから、一度盗難に遭ったこともあり、所有権を巡って裁判に至ったという歴史もあります。
その後和解が成立したことで、オークション登場に至りましたが、実に多くのドライバーの手に渡り、様々な歴史を歩んできた、貴重な財産です。

高性能エンジン搭載で、バツグンの性能を誇る

そんなクラシックカーとしても名高いフェラーリ375プラスには、5LV12型エンジンが搭載されています。
SOHC1気筒辺り2バルブで最高出力は330hpという、当時では圧倒的なパワー性能重視のスタイルに仕上がっている点が特徴です。

この最高出力を可能にしたのはエンジンのみならず、ボディの素材にもあります。
アルミニウム製のボディを採用することで、他社製品に比べて圧倒的に軽く、最高のパワーを兼ね備えることが出来たのが、フェラーリ375プラスの特徴です。

このアルミニウムのボディは、ピニンファリーナに手がけられ、発売当時、5台生産のみという形で発表されると、瞬く間に完売。
多くの著名人、御曹司、レーシングチーム創設者に渡り、その名を轟かせてきたのです。

名車と呼ばれるには、ブランド力だけでは無く、名車と呼ばれるにふさわしい性能を持ち合わせている点が絶対条件となります。
多くの人々の手に渡ってもなお色あせることが無く、歴史と共に輝き続けて居るのが、フェラーリ375プラスの特徴と言えるでしょう。

今後も多くのフェラーリファンを魅了し、スポーツカーファンの心をふるわせていくモデルであると言っても過言ではありません。