スポーティなコンパクトカーの代表格
コンパクトカーは小回りが利くので狭い道幅の道路や駐車場でも取り回しで苦労することは少ないです。
都市部を中心に人気でしたが、ホンダを代表するコンパクトカーにシビックがありました。
シビックは老若男女関係なく、高い人気を誇りました。
バリエーションが充実しているので、好みのタイプの車の見つかる可能性が高かったです。
今回紹介するシビックタイプRは、その中の一つです。
1997年に発売されたシビックタイプRは、スポーティな乗り味のコンパクトカーの代表格と位置付けられています。
リーズナブルな価格でハンドリングの楽しさも堪能できるということで、幅広い層から支持を集めました。
ユーザーとの懸け橋に
ホンダではシビックRの発売以前にもRシリーズと呼ばれる車種を販売してきました。
シビック前にはNSXやインテグラにタイプRをラインナップさせていました。
しかしこれらと比較するとシビックタイプRは、より身近な印象の車に仕上がりました。
中でも人気を集めたのは、そのエンジンです。
1.6リッターのエンジンを搭載していました。
このエンジンの魅力は、最高出力時に8200回転まで回ることでした。
当時の車両では、せいぜい6000回転前後がマックスといわれていました。
6000回転をはるか超えるので、独特のサウンドを堪能できると評価されました。
安定した運転が期待できる
初代のシビックタイプRは中古車市場でも高い人気を誇ります。
乗り味の良さのほかにも、安全運転できる安心感が人気の理由の一つです。
例えば全長は4180mmあります。
一方でホイールベースは2620mmと長く設計されています。
また車両の重量は1050kgとこのクラスの車の割には軽量化に成功しました。
その結果、運転しているとき安定した挙動が期待できます。
コーナリングするときにもお尻がふらつくような心配がありません。
安定した状態で運転できるので、多くの人から支持を集めています。
コンディションが良ければ倍の値も
このシビックタイプRですが、コンディションの良い車両であればかなりの高値のつく可能性があります。
新車の販売価格は200万円前後でした。
しかし中古車マーケットを見てみると、中には400万円近い値のついているものも見られます。
通常新車と比較すると中古車価格の方が値下がりします。
逆に倍近くの価格になることもあるわけで、いかに高い需要があるかわかります。
楽しく運転ができ、コンパクトで小回りが利くので実用性にも優れています。
5速マニュアルのシフトダウンやアップのスムーズです。
トルクも16.3kg-mと厚みがあるので、滑らかな加速も十分期待でき、中古車市場でも人気が高いわけです。