2代目フェアレディZの基本情報

日産のフェアレディZというと、オールドファンからすると懐かしい響きかもしれません。
1969年に発売され、1978年まで販売されたロングセラーモデルです。

その後継車種として登場したのがS130、2代目フェアレディZです。
しかしこの2代目フェアレディZ、1978年に発売され1983年には3代目に変わりました。
5年と意外と短命に終わってしまいました。

当時はあまり支持を集めなかった車でした。
しかしここにきて、再評価する向きも出てきていて注目を集めています。

2代目フェアレディZの特色

2代目が販売された背景で無視できないのは、オイルショックです。
石油の輸入が制限されたことでガソリン価格が高騰していきました。
また日本では当時排気ガス規制も進められていました。

走りやエンジンパワーが魅力のスポーツカーにとっては逆風が吹いていました。
そんな中で誕生したのが、2代目フェアレディZでした。

エンジンはベーシックは2リッターエンジンで初代のものと一緒です。
しかしバリエーションを増やし、2.8リッターの直6エンジンや2リッターターボエンジンも投入されています。
このようなエンジンがスポーティな走りを維持するのに貢献しました。

またTバールーフがフェアレディZシリーズの中で初めて導入されたのも大きな特徴です。
大きなルーフ開口部が特徴で、オープンカーに近い感覚を味わえます。
人気ドラマの「西部警察」でも使われたことがあるほどです。

海外のモータースポーツシーンでも活躍

初代は国内外のモータースポーツシーンで活躍しました。
コンパクトで軽量化され、エンジンパワーを持っていたので大きな戦闘力を有していたからです。
しかし2代目は大型化し、重量が増したので国内のレースシーンではなかなか活躍できませんでした。

しかし海外ではIMSA-GTOクラスという北米のレースに参戦しました。
IMSAレースではフェアレディZシリーズが活躍するのですが、その先鞭をつけた形です。

当時はまだF1など海外のレースシーンが日本で詳しく報道されることは少なかったです。
ですから北米でも活躍がなかなか国内のセールスに反映されませんでした。
この辺も2代目の不幸だったかもしれません。

最後のフェアレディZ

3代目のモデルはスポーツカーというよりも高級ラグジュアリースポーツといったテイストに変貌しました。
ですから初代の特徴を持ったフェアレディZのテイストを残した最後のモデルという評価もなされます。
そのような背景もあって、中古車市場でも高値で売買されます。

中古車相場を見てみると、ピンキリです。
しかし人気のグレードでコンディションもよければ、500万円くらいの値のつくこともあります。
以下に中古車マーケットで高く評価されているかがうかがえる価格です。

プレミアムカー