輸入バイクはハーレーだけではない

大型免許の取得が楽になり、更に750cc以上のエンジン排気量を持つモデルの販売が許されるようになった現在、大型バイクの人気が高まっています。
中でも輸入バイクは大人気ですが、輸入バイクというとアメリカのハーレーダビッドソンが有名で、注目されることが多いようですが、輸入バイクはハーレーだけではありません。

ハーレーダビッドソンほど自己主張は高くないですし、日本の大型バイクのようにずば抜けた性能を持つわけではありませんが、L型2気筒エンジンの独特なサウンドを発するドゥカティを忘れてはいけません。

SSシリーズの地を受け継ぐスーパーレッジェーラ

ドゥカティはイタリアのオートバイメーカーで1946年にいわゆる原動機付自転車の発売から二輪車を作るようになった企業です。
モータースポーツに関してもかなり昔から参加しており、レース界では有名どころとなっていますが、市販モデルとして日本ではあまりなじみのないメーカーとなります。
それでもマニアの方からは絶大なる支持を受けており、900SSなどといったロケットカウルを装着したモデルは今でも高い金額で取引されています。

そのSSシリーズの後継モデル的な形で作られているのがパニガーレシリーズで、パニガーレシリーズはスーパーバイクというカテゴリーで活躍させるために作ら得ています。
そして、そのパニガーレをベースとして更なる高性能なモデルとして作られたのが1299 Superleggera(スーパーレッジェーラ)です。

カーボン素材をたっぷり使った軽量モデル

1299スーパーレッジェーラの最大の特徴は車体のほとんどをカーボンファイバーで作っていることです。
カーボンファイバーで作られている部分は、メインフレームに始まり、サブフレーム、リヤサスペンションのスイングアーム、ホイール、カウルといった主要構成部品のほとんどで、その結果、車両重量が200kgを大きく下回る167kgとすることができました。

通常の市販車両ではこういった部分を丈夫でコストのかかりにくい鋼材やアルミ合金などで作るものですが、このモデルではコスト度返しで、高級素材であるカーボンファイバーを使ったのです。
カーボンファイバーといってもドレスアップパーツなどに使われる、中身はグラスファイバーで一番外側の層だけでカーボンファイバーとするものではなく、正真正銘で無垢のカーボンファイバーを使って作られているので、かなり丈夫に作られています。

その丈夫なフレームに搭載されているエンジンはドゥカティ伝統のV型2気筒、ドゥカティ風に言えばL型ツインのSuperquadroエンジンで、1300ccで215psを発生させているものとなります。
軽量フレームに200psオーバーのエンジンということでかなり過激なモデルになっていることがわかるでしょう。

車両価格は現地の値段で約830万円ぐらいとかなりの金額ですが、この金額を支払えるからといって必ず変えるというものではありません。
なぜなら世界でたった500台しか売られないからです。
お金と運がある方のみが買うことができるスーパーバイクがこの1299スーパーレッジェーラというマシンなのです。