非凡なバイクの歴史

ホンダのバイクの中でも非凡なマシンとも言われているのがゴールドウイングです。
初めて登場してから既に40年以上経過していますが、今でも人気の高い車種として親しまれています。
特にゴールドウイングといえばGL1100を推す方も多いですが、徐々に進化を遂げたゴールドウイングの歴史を振り返ってみるとそれぞれの車種に魅力が感じられます。

初代モデルの誕生

ゴールドウイングの開発が手がけられたのは1972年のことで、当時はアメリカ市場でのバイクとは一体どのようなニーズがあるのかなどを徹底的に追求したうえでホンダらしいバイクを開発することに力が注がれていました。
過去に発売してきたバイクの延長上にあるものを開発するのではなく、全く新しいバイクを開発することに力を注いできた経緯があります。
苦労を重ねながら生産が開始され、ようやく1975年に初代モデルとなるGL1000が誕生しました。

GL1000は低振動低重心で当時としては画期的な水冷999ccのスイヘイタイコウ4気筒エンジンを搭載していることで話題になりました。
この頃発売していたバイクの固定観念を覆すような画期的なバイクで、アメリカ大陸横断も快適に実現できる車種としても注目されました。
GL1000の登場によって長距離でも問題なく走行できるツアラーとしての実力を発揮することになります。

GL1100の登場

当初日本で生産されていたGL1000でしたが、1980年からはアメリカで生産されています。
この時に登場したのが2代目になるGL1100で、従来よりも排気量を10%アップさせて計算し尽くされたリファインを加味することでツーリングバイクとして確固たる地位を確立することになります。
当時は最新式であるエアアシストサスペンションを採用したことによって更に快適な乗り心地を実現させました。

他にも初めてフェアリングやトランクなどが標準装備され、ステレオサウンドシステムはオプションとして設定できるインターステートが開発されて長距離ツアラーに最適なタイプが生み出されました。
更にラグジュアリーツアラーとしてアスペンゲートを誕生させ、先進的な装備を実現させています。
液晶メーカーを採用し、ステレオやCB無線を装備したことで更に快適性が増し、収納スペースなどもしっかり確保したことで使いやすさを重視した作りになりました。

更なる進化へ

その後1984年には3代目モデルとなるGL1200が登場し、1182ccという大排気量のマシンが大きな話題を呼ぶことになります。
パワーとトルク性能を向上させたことで力強い加速を実現させました。
油圧式バルブ調整機能を搭載したことでメンテナンスフリー化にも成功し、快適に使えるマシンとしての性能を更にアップさせる結果になっています。

1988年にはGL1500が登場し、この車種がベースになったバイクが警視庁や皇居警察などにも採用されています。
2001年にはGL1800が発売されており、現在でも定期的に改良が進められています。