カワサキの名を轟かせるきっかけ、カワサキ マッハIII

1960年代後半、世界最速でレースにおいて勝てるものはいないと名高い英国車に一泡吹かせることに成功し、カワサキの名を世界に轟かせるきっかけとなったプレミアムバイクが、カワサキ マッハIIIです。
登場後多くのファンの心を掴んだ結果、1968年のモーターショーで発売開始されると同時に、その圧倒的人気から一気に入手困難な状態に陥ったプレミアムバイクとしても知られています。

こちらのバイクはメイドインジャパンのモーターサイクルのイメージを変えるきっかけを作った、このカワサキ マッハIIIは、見た目の爽やかさと裏腹に、絶大なパワーを秘めているのが特徴です。
白タンクにブルーラインという、一見どこにでもありそうなバイクとして登場するや否や、その鮮烈に残るデビューで、一気に花形バイクとして世に知られることになりました。

圧倒的な加速性能が美しい

見た目では判断出来ないを体現したかのようなマシンである、カワサキ マッハIIIは、トップスピード時速200㎞という、当時圧倒的速度を誇っていたのが特徴です。
エンジンは2スト並列3気筒エンジンという変わり種を搭載したことを始め、マフラーは3本、点火システムにはディストリビューターを採用することで、車のようなパワーを積むことに成功しました。

その加速力は当時、とてもバイクとは思えない、見る物を魅了する程の美しいスピードを誇り、他社メーカーですら称賛を送るほどの性能を見せつけたのです。

スピードのみならず、チャージランプやタンクなど、各種デザインも魅力。
また、加速時にはモクモクと立ちこめる白煙もチャームポイントで、マッハならではのポイントとして知られています。

欠点もチャームポイント!現代でも人気が続くモデル

当時ではその性能は圧倒的として知られていましたが、現在の技術が進歩したバイクと比べると、あくまで、良く出来たバイクの一種と言わざるを得ません。
むしろ初心者が乗りこなすには少し難易度が高いモデルと言えるでしょう。

ですが、カワサキの歴史を作ってきたきっかけとも言えるバイクですので、プレミアムバイクファンには堪らない一品。
ブレーキの利きの甘さや、振動の尋常ではない強さなど、欠点も魅力に感じるというファンがほとんどで、そこですらチャームポイントとして捉える方も少なく無いのです。

中古車として販売されている事はあまり有りませんが、定期的にショップをチェックしているという方も多くいるほど、現在においても安定した人気を誇っています。
欠点ですら素晴らしく見える、それほど人々に愛されるバイクとして、今後も名を轟かせていく歴史的名車と言えるでしょう。